キャリア

2026年01月28日

約10年間の現場経験を武器に、設計の道へ 新天地で広がった建設技術者としての可能性

約10年間にわたりゼネコンでシールド工事や地下構造物の現場管理を担当してきた真部洋大さんは、結婚して子供ができたことを機に、「家族を大切にできる働き方」を模索し始めた。設計への興味が強まる中で出会ったのが、専門性を活かしつつ働く場所の柔軟性も確保できる日本シビックコンサルタントという新たなフィールドだった。現在は上下水道インフラの設計に携わり、施工経験を活かしながら新しい技術領域へ挑戦している。将来のビジョンを見据えて日々業務に励む真部さんに、キャリアの転機になったことや、仕事と家庭の両立などについて話してもらった。

目次

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※インタビュー前に、ご自身を形成したものや人について教えていただきました

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少年時代に瀬戸大橋に感動して建設に関心を持った

小学校高学年の時、祖父母が住む香川県へ向かう途中に瀬戸大橋を渡った経験が、私が建設に関心を抱くことになった最初のきっかけです。子供ながらに海の上の長い橋に感動を覚えたのと同時に、「どうやって作られたのか」という構造物への純粋な疑問から、建設の中でも特に橋梁に興味を持つようになったんです。その後、高校卒業後の進路を考えるようになった時期に、建設関係の仕事をしていた父から業界の話を聞く機会が増えたことで、建設への関心が再び強まり、大学は土木学科に進みました。

大学院修了後はゼネコンに入社し、土木の現場監督として約10年間従事しました。シールド工事の現場監督を長く担当することになり、現場では施工管理・工程調整・安全管理など多岐にわたる仕事を任されたんです。その中で様々な経験を積み、建設技術者としての基礎力が鍛えられるとともに、プロジェクト運営の全体像を実地で学ぶ土台にもなりました。

結婚して子供が生まれたことで転職を考え始めた

結婚して子供が生まれてからは、「全国転勤を前提とした働き方」で家庭を守れるのかという不安が強まりました。当時、名古屋で生活基盤を築いており、子供が小学生になるタイミングが転職を真剣に考える大きなきっかけになったんです。また、施工管理者の立場から設計図面を見ていると、なぜこういう設計になったのか疑問に思うことが多々あり、設計の仕事への興味が沸いてきたことから、シールド工事に強みのある日本シビックコンサルタントへの転職を決断しました。

現在は副参事として建設コンサルタント業務に従事し、上下水道の地下構造物に関する設計業務を担当しています。特に東京都下水道局の案件が多く、シールドルートの検討や構造設計、発注者向け資料作成など、前職とは異なり上流工程の仕事が中心です。施工経験があるからこそ現場目線での設計を行える点にやりがいを感じており、図面に込める意図やリスク判断をより深く理解できるようになりました。

仕事と子育ての両立が実現できる職場環境

当社では、週3日は東京出社、週2日は名古屋での在宅勤務というハイブリッドな働き方が認められています。家庭の状況に応じて働く場所を調整でき、子育てや家事との両立がしやすい環境が整っていることが仕事をするうえで大きな安心につながっています。また、成果を出せば働き方の裁量も広がるため、単なる「制度」以上に、社員の事情を尊重する文化が根づいている点にも魅力を感じていますね。

同じ水環境グループに所属し、最近同じチームにもなった先輩の今井毅さんは、多忙でありながら常に周囲へ目を配り、若手や中堅社員に的確な助言を与えてくれる頼れる存在です。「私たちのグループは今井さんでもっている」と半ば冗談交じりで言われるほど社内での貢献度は高いですが、威圧感は一切なく、若手に対して柔らかく接し、相談のしやすい環境を作ってくれています。これから一緒に業務を進めていく中で、さらに関係性を深めていきたいですね。

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同じ会社に勤務する今井毅氏と共に

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建設技術者はまず自分の体調管理が重要

建設技術者として私が最も大切にしているのは自分の体調管理です。体が資本であるため、リスクマネジメントも含め、まず自己の健康維持を第一に考えています。また、技術者の倫理観として、ミスをした時にすぐに報告・連絡・相談をすること(ホウレンソウの徹底)を重視しています。ヒューマンエラーは誰にでも起こりますが、ミスを隠さずに早期に対応することで大きな問題を防ぐことができるからです。失敗は成長の機会であり、失敗から学ぶことは多々あります。また、日々の業務からどれだけ学ぼうとするかという意識次第で、学べる量は大きく変わるため、リスキリングの契機は特別な勉強だけでなく日常業務の中にもあると私は思っています。

これまでの人生で特に影響を受けた人物を挙げると、大学時代の恩師になります。大学4年時と大学院時代の計3年間指導を受けました。その教授は私が4年生の時に准教授として着任したばかりで、まだ若かったのですが、思慮深い考え方や、一つ一つの物事に対する深い洞察力に大きな影響を受けました。建設業では後世に残るものを作るため、細かいところまで深く見ていく目線が非常に重要であることを学んだんです。そうした洞察力こそが建設業界で仕事をしていくうえでとても重要であり、私自身も恩師の目線に少しでも近づきたいという変わらぬ思いが、研さんを続ける指針となっています。

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将来は設計から施工まで全てに関わる仕事がしたい

私は小学校の頃からサッカーを始めて、現在も社会人チームでプレーを続けています。サッカーを通じて基礎体力や脚力が鍛えられ、協調性やコミュニケーション能力も培われました。サッカーを見るのも好きで、特にひいきにしているのは、鎌田大地選手が所属する、イングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスFCです。また、幼少期にピアノやリトミックを習ったことで身についたリズム感は、仕事も含む生活全般で役立っていると捉えていますし、小学校から高校まで囲碁をたしなんだことで物事の先を読む推測力が養われたとも感じています。休日はサッカーをしたり、小学生の娘と遊んで過ごしたりすることで心身ともにリフレッシュし、ワークライフバランスを実現しています。

私が思うこの仕事の魅力は、自分が人々の生活になくてはならないインフラ設備の建設に携わっているという実感を持てることです。仕事をしている最中は大変ですが、後から振り返った時に大きな達成感を得られます。今後10年を見据えたキャリアの目標は、海外でのインフラ設備建設に携わることです。海外では設計から施工まで一括して行う体制が多く、その全てに最初から最後まで携わりたいという強い意向を持っています。その目標を実現するためにも、日々の業務を通じて、「自分で考える建設技術者」としての能力を磨き深めていきたいですね。

※2025年11月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。

この記事でキャリアした方のプロフィール

  • 氏名 : 真部 洋大(まなべ ようた) 氏
  • 所属企業名 : 日本シビックコンサルタント株式会社
  • 従業員数 : 100~499人
  • 職種 : 副参事/建設コンサルタント(トンネル)
  • 年代 : 30代

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日本シビックコンサルタント株式会社

日本シビックコンサルタント株式会社は日本工営グループにおける「地下構造物のスペシャリスト」です。これまで数多くのトンネル建設と地下空間建設プロジェクトで先進的な技術を提供し、日本だけにとどまらず、世界の社会基盤整備に貢献しています。